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60年代UKカルチャーの熱狂を描くドキュメンタリー『MY GENERATION』ジャパンプレミア!トークショーではシルクのロンドン体験談に一同騒然

2018年10月12日(金) レポート

10月12日(金)、イオンシネマ京都桂川にて、60年代を席巻した「スウィンギング・ロンドン」の熱狂を貴重なアーカイブ映像で描くドキュメンタリー『MY GENERATION』がジャパンプレミア上映され、本編終了後のトークショーに、シルク、レイザーラモン、トレンディエンジェルが登場しました。

トークでは、MCのアッパレード・木尾が進行役に。冒頭の挨拶で、シルクは「ロンドンに留学していたこともあるので、映画を見ていて懐かしかった」とニッコリ。レイザーラモンRGは、サングラスを頭に乗せて「自転車で日本一周してる人です」と、まずはひとボケ。トレンディエンジェル・斎藤も髪の毛で「網戸のモノマネです」と応戦し、シアター内はなぜかモノマネ大会の様相に!?

シルクが留学していたのは、60年代より少し後の、パンクファッションが主流だったころ。アダム&ジ・アンツやパブリック・イメージ・リミテッドのライブに足を運び、アーティストに直接会えることもしばしばだったそうで、「いい時代でした」としみじみ。なかでも、あのポール・マッカートニーに会ったという体験談には一同騒然! ライブを見に行った際、安全のため靴にお金を隠していたところ、それが汗で溶けて一文無しに。仕方なく歩いて帰り、疲れてとあるスタジオの前で朝を待っていたら、偶然、リムジンに乗ったポールと亡きリンダ夫人が現れたそうです。「そのとき一緒にいた亡くなった相方が、急に『大阪から来て、あなたをずっと待っていた』と言ったら、中に入れてくれて、リンダさんがミルクティーを出してくれた。人生でいちばんの思い出かもしれない」という豪華すぎるエピソードに、客席からも驚きの声が上がっていました。

一方で、イギリス特有の階級社会を目の当たりにしたことも。「当時はパブが労働者階級のスペースとサラリーマン階級のスペースに分かれていて。私たちアジアの留学生は労働者の方に入らないといけなかったんですけど、それが差別とも感じず…住みにくい国だなとは少し思いましたが」とシルク。映画では、若者と大人世代の対立も描かれていましたが、「それは当然。何かやろうとしても階級がジャマしてできないんですから」とうなずきます。

ファッションも大きな見どころの映画だけに、木尾からは「ファッションで奇抜なことをして怒られたことは?」との質問も。「ハードゲイのキャラクターをプレゼンしたら社員さんに怒られました。桑原和男師匠には『お前は間違った方向に向かってるぞ』、細木数子さんには『地獄に堕ちなさい』と言われて…」と過去の経験を明かしたのはHG。「そういうのを突き破ってやっていたので、その点では映画とリンクしましたね」と、当時の若者に共感を覚えた様子です。斎藤は、若手のころ、たかしが劇場の楽屋である師匠の着物を敷いて眠っていたという事件を暴露して爆笑をさらいましたが、木尾から「それは若者文化とは関係ないですよ!」とツッコミを入れられていました。

さらに、映画で語られる「若い世代は野望を持っていないとダメ」というメッセージにからめ、3組の今後の野望も明らかに。RGは「僕やたかしみたいな顔って、年とともにほっぺたが垂れてくると聞いて…。だから顔の筋トレを頑張りたい」と決意表明。そこから即興で、「シルクのべっぴん塾」が行われるひと幕もありました。

斎藤は、ミュージカル『レ・ミゼラブル』出演が決まったこともあり、「将来、ロンドンに住みたいと思い始めた」と予想外のコメント。「『M-1グランプリ』をとってから“夢ロス”になっていたが、新しい夢が見つかりました」と喜びます。ちなみに相方・たかしの野望は「70過ぎまでなんばグランド花月に立つこと」でしたが、斎藤は「たかしも一緒にロンドンへ。チャーチルみたいな頭をしてるから…」とムリヤリ連れていくつもりのようでした。

最後はRGが「60年代イギリスあるある」を、なぜか『マツケンサンバ』に乗せて披露。「♪ズボン細い〜」と歌い上げてお盛り上がり! フォトセッションのあと、シルクは「社会的に抑圧されると、若者ってこうなるんだな、というのがわかった。でも、抑圧されることにはいい面もある。抑圧されたからこそ、次のいいものが生まれたのかな、と。私たちはよしもとで抑圧されているから、売れる人が出てくるのかなと思いました(笑)」と改めて感想を。『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』という邦題で来年全国ロードショーが決定した旨も発表され、最後まで客席を大いに沸かせてトークショーは幕となりました。

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