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又吉直樹が書き下ろした舞台『凜』が映画化!舞台挨拶に佐野勇斗さん、本郷奏多さんが登壇

2018年10月12日(金) レポート

10月12日(金)、T・ジョイ京都にてTV DIRECTOR’S MOVIE『凜』が上映され、上映前の舞台挨拶に本作でW主演を務めた佐野勇斗さん、本郷奏多さん、そして池田克彦監督が登壇し、上映を楽しみにしているお客さんたちを大いに盛り上げました。MCはお〜い!久馬が務めました。

『凜』は、芥川賞作家でもある又吉直樹が2007年に舞台脚本として書き下ろした初の長編作品。その舞台が10年の時を経て、注目の若手俳優、佐野勇人さんと本郷奏多さんのW主演で映画化。又吉が原作・脚本・監修を務め、監督をドラマ『ウロボロス』や『小さな巨人』などを演出した池田克彦さんが手がけます。

野田耕太役を演じた佐野さんは、「あまり主演をやらせていただいたことがないので、どんな立ち振る舞いをしたらいいのかわからなかったのですが、事務所の大先輩である本郷さんの背中を現場で見て学ばせてもらい、本郷さんのおかげでなんとかやり切れたという思いです」と笑顔を見せていました。また、撮影期間は1週間と非常にタイトだったそうで、「濃密なひとときでした」とも。

池田監督は、「又吉さんの2007年の舞台が原作なのですが、ものすごく好きな作品なので、念願叶って映画化となりました」とうれしそうに語りました。また、又吉からは佐野さんと本郷さんが演じる野田・天童という高校生のキャラクターを、「映画のなかでひとりひとりしっかりと生かしてほしい」と伝えられていたそうで、キャラクターを深めるために時間を多く割いたといいます。「佐野くん、本郷くんには撮影現場に1時間ほど早く来ていただいて、しっかり話をしました」とのこと。

本作は高校生の友情物語ということで、佐野さん、本郷さんに学生時代の思い出を聞いてみることに。佐野さんは、「中学生までは、学級委員長をやったり生徒会の書記を務めたりすごくまじめだったんですが、高校生から何かの歯車が狂い始めて…」と、やんちゃな高校時代を過ごしたとか。なかでも、家庭科の授業でハンバーグを作らなくてはいけないのにモンブラン風のデザートを作ろうとしたというエピソードに、久馬は思わず「なんてキューティーなヤンキー!」と感激していました。
本郷さんは、「私は28歳になるので、十数年前の高校時代のことは何も覚えてないですね」とのこと。とはいえ、久馬が「モテたでしょう?」と持ちかけると、「いやいや。人並み以上…じゃないですか?」と答えるチャーミングな一面も。池田監督は高校時代、「友だちがいなかった」そうですが、「友だちがいなかったからこそ、友だちっていいなとか、こういう高校時代っていいなという、自分の理想を映画に込めることができました」と語りました。

W主演を務めたふたりを「よくも悪くも対照的」と評した池田監督。本郷さんを「こだわりが強くてとても集中力もあり、魅力的な方」と語り、佐野さんのことを「お芝居のときはすごく入り込むんですが、普段はその辺にいる大学生と変わらないような普通さがあって、『こんな子がいるんだ』と驚かされました」といいます。「そんなふたりがW主演に立ってくれ、色が違うからこそキャラクターが立ったので、感謝しています」と語りました。

また、映画『凜』が2019年2月22日に公開が決定したことも発表され、観客の皆さんから大きな拍手が起こりました。池田監督は「小さな村で子どもたちが消えていくミステリーという世界観の中で、それでもお互いを信じようとする佐野さん、本郷さんをはじめとする高校生の絆、友情を観ていただきたいです。これを観て、少しでも何かを感じていただけたらと思います」とご挨拶。
佐野さんは「1週間という短い期間の中で先輩方からいろんなことを学ばせていただきました。印象に残っているのが、最後の日にみんなでBBQをしたんですが、そういう楽しいことをしながら皆で乗り越えた作品なので、2月22日が待ち遠しいです」と来年の公開が待ちきれない様子でした。
本郷さんは「フレッシュな子たちのお芝居が魅力的な映画だと思います。最後まで観ていただけたら、きっと何か、心に響くものがあると思いますので、ぜひ最後まで観ていただけたらと思います」とPRしました

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