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特別招待作品「母のノート」舞台挨拶に、監督のキム・ソンホさんと主演女優のイ・ジュシルさんが登壇!

2018年10月12日(金) レポート

10月12日(金)、TOHOシネマズ二条 スクリーン5では、特別招待作品「母のノート」上映にあたり、監督のキム・ソンホさんと、主演女優のイ・ジュシルさんが舞台挨拶を行いました。

MCはよしもと初のクォータータレント・ロバータが務め、インタビュー形式で進められました。まず、イ・ジュシルさんが「お会いできてうれしいです。光栄です」。続いてキム監督が「監督のキム・ソンホ」と挨拶。


京都や映画祭の印象はどうですか?

イ・ジュシルさん「映画祭は韓国国内でたくさん行きましたが、海外は初めてです。とても『はんなり』していて、勉強になります」
キム・ソンホ監督「実は2年前に京都国際子ども映画祭に参加しました。そのとき清水寺へ行き、雨が降っていたのですが、その景色がとてもきれいで、また来たいと思っていました」


映画ではたくさんのレシピが登場しますが、お母さんの手料理はどんなものですか?

イ・ジュシルさん「家族のために作る愛のこもった料理、それが母の料理ですね」
キム・ソンホ監督「映画で出てくるおにぎりは、私の母が子供のために作ってくれるもので、それを映画に出しました。子供のために作る、食べやすくて、栄養のある母のおにぎりです」


そのおにぎりを作ったんですか?

キム・ソンホ監督「映画で出てきたものは、作っているのを横で見ていました。ただ、母のおにぎりの作り方がわからなかったので、母が動画を撮って作り方を教えてくれました」


オモニの味というとキムチというイメージがありますが、どうですか?

イ・ジュシルさん「韓国にはいろんなキムチがあります。大根のキムチやミニ大根のキムチなど。『母のノート』では、その日によって息子に向けたキムチが出てきます」

キム・ソンホ監督「うちの母はとてもキムチを漬けるのが苦手で、いつもスーパーで買っていました。結婚してから妻のお母さんのキムチがとても美味しくて、それで手作りのキムチが好きになりました」というエピソードを話すと、MCのロバータが「スーパーのキムチが母の味ですね」といい、会場を笑わせました。

するとイ・ジュシルさんが「私は働くママであり、女優でもあります。私は子供たちのためにキムチを漬けていたので、キムチは子供にとって母の味で、スーパーで買ってくると味が違うとすぐにわかります。子供が大人になるまでキムチを手作りしていました」とオモニとしての気持ちを語りました。


アルツハイマーという難しい役どころでしたが、苦労したところはありますか?

イ・ジュシルさん「役どころは、ある日病院でボケが始まっていると診断されてしまった女性です。家族も本人も混乱し、感情の赴くままにそれを表現しようと思っていたのですが、監督から感情を抑えるようにと指示があり、感情抑えて表現したのが正しかったです」


家族愛をどう描きましたか?

キム・ソンホ監督「以前『犬を盗む完璧な方法』という映画を作り、それを京都国際子ども映画祭に出展しました。その映画は、子供と一緒に見られる映画を作りたくて作ったのですが、今回は両親や家族と見られる映画が作れたらと思い制作しました」


監督として、女優として、お互いどんな印象でしたか?

イ・ジュシルさん「私は1965年から今までたくさんの作品に出演をして、多くを学び、経験しました。今回もまた新しい経験や学びがありました。若い監督によって学ばせてもらえました」


キム・ソンホ監督「平凡なお母さんと息子を描いた映画ですが、普通の韓国のお母さんは強い人が多いです。イ・ジュシルさんの年齢のお母さんや女優さんは強いイメージの人が多いのですが、この映画のお母さんは平凡でソフトなイメージの役どころで、イ・ジュシルさんがイメージにあい、オファーして快諾してもらえました」


エンドロールが素敵ですが、どのぐらいのタイミングで考えついたんですか?

キム・ソンホ監督「映画のクレジットロールは、この映画を作るために、クラウドファンディングで出資していただいた一般の方たちに助けてもらって作りました。一般の投資家の人たちに、家族に対するメッセージ動画を作ってもらい、それを集めてエンディングに取り入れました」


フォトセッションは一般のお客さんも撮影OKで、大いに盛り上がり、舞台挨拶が終了しました。

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