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「サステナブル・シーフード・ウィーク2018 MSCアンバサダーココリコ田中直樹の『楽しく学べる!持続可能なおさかなトークショー』」 トークショーでは随所に田中直樹の魚への情熱が炸裂!

2018年10月13日(土) レポート

10月13日(土)、京都市中央市場内 水産新仲卸店舗(塩干)北側特設ステージにて、「サステナブル・シーフード・ウィーク2018  MSCアンバサダーココリコ田中直樹の『楽しく学べる!持続可能なおさかなトークショー』」が開催されました。サステナブルやMSCなど、あまり聞き慣れない言葉が並ぶトークショーですが、会場は立ち見がたくさん出るほどの盛況ぶり。まずはMCの天津・向が登場し、簡単にトークショーに触れます。
まずは、このトークショーがSDGs(この地球を次世代につないでいくために、国連で採択された世界共通の17の目標)のなかの14番目「海の豊かさを守ろう」に大きく関係していると説明。さらに、MSCは「海洋管理協議会」、ASCは「水産養殖管理協議会」など、専門用語を解説。サステナブル・シーフードは「環境に配慮した魚を選んで買うことを社会に呼びかけるキャンペーン」で、この当日からスタートしたことを発表しました。

次にSDGsについて、国連広報センター所長の根本かおるさんが登壇し、挨拶。「みなさんが魚がどこでどのように獲れて、どのように流通して、私たちの手元に届くかに目を配ってもらえれば、子どもや孫の代まで海の豊かさを伝えていけると思います」と改めてサステナブル・シーフードについて力説。
また、SDGsについては「2015年の9月に採択された、地球をよくしていくための世界共通の目標。日本でも少しずつ広がっています」とコメント。ただし、海の豊かさについては「このまま温室効果ガスが増えると、2030年には産業革命のころと比べ1.5度気温があがり、サンゴ礁が70~90%死んでしまう」と深刻な状況を報告。二酸化炭素や海の中のプラスチックを減らす努力が必要だと述べられました。

MCと根本さんの挨拶の後、いよいよ、メインアンバサダー、ココリコ田中直樹が登壇。「魚や生き物全般が好きで、本当にまだ(サステナブル・シーフードを)知らない方がいらっしゃるので、海の豊かさを守ろうとPRさせてもらっています」と挨拶。さらに魚のことを聞きたいというゲストに、椿鬼奴・グランジ大夫妻、門脇佳奈子さんが登場。また、田中直樹の助っ人としてMSCの石井幸造さん、ASCの山本光治さんも登場しました。早速「市場の人ですか」といじられる、坊主頭のビジュアルとかすれ声のグランジ大。田中からは「クロマグロ並のボディですね」といじられ、会場を湧かせます。一方、釣り好き、お魚好きとして紹介された門脇さんは、阪神師匠と「ビッグフィッシング」という釣り番組も担当する10代目MCです。

トーク内容は、まずは海の魚の数がどんどん減っていく話題から。世界に20,000種、日本には2,000種類の魚がいますが、この40年間でなんと40%も減っていると田中は告白。ショッキングな事実にゲスト、会場ともザワつきます。続けて田中は、天然の魚は3割以上が獲りすぎていると解説。代表例のマグロなどは絶滅するといわれているそうです。また、これらの原因が乱獲と、狙っていない魚が網に入ってしまう混獲にあるとコメントしました。

今回はそんな魚の減少を阻止するため、田中は海のエコラベルと言われる「MSC」と責任ある養殖により生産された水産物「ASC」があると一段と声を張りコメント。それぞれのラベルが貼られた魚、水産物を買うことで海が守られると宣言しました。ただ、まだまだ会場ではラベルマークを見たことがない人が多い話題に。唯一子どもが手を挙げると、興味をもった田中はステージを降り、直接子どもへインタビュー。その後も田中はMSCラベルが貼られた商品や扱っている施設など、MSC、ASCを知ってもらうために熱心にPR。これにはMCの天津・向もたまらず「ホントに田中さんの情熱がスゴい。台本を見てもわかるんですが、僕のセリフも全部田中さんが言ってる。熱量がスゴい」とつっこみ、会場は大爆笑。同時に向やグランジ大から「これこそアンバサダーですよ」と称賛されます。助っ人として登壇したMSCの石井さん、ASCの山本さんも「(田中さんの)おっしゃるとおりです」と感心しきりでした。
最後に、みなさんひとりひとりのお買い物から、魚を守ることができる、大きな運動を起こせると語り、トークショーは終了。
その後は、来場者が参加して楽しめ、アラスカ産鮭の切り身セットがもらえる、田中直樹が出題のサステナブル・シーフード○×クイズを行い、イベントは賑やかに幕を閉じました。

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