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主演・宮川大輔が初キスシーンの感想を語った『サクらんぼの恋』舞台挨拶

2018年10月13日(土) レポート

10月13日(土)、T・ジョイ京都にてTV DIRECTOR'S MOVIE『サクらんぼの恋』が上映され、上映後の舞台挨拶に主演の宮川大輔、佐野ひなこさん、古厩智之監督が登壇しました。心あたたまる映画の余韻に満たされた上映後の劇場にゲスト3人とMCのアッパレード・木尾が登場。「いかがでしたか?」という宮川大輔の言葉のあとには、会場から大きな拍手が起こります。「初ラブシーンがございましたので、いろいろ話したいと思います」とトークがスタート。

『サクらんぼの恋』は、宮川大輔が映画初主演を務め、冴えない独身中年男の恋を描いたハートウォーミングストーリー。「自分など誰からも認められていない…」そんなことを常に思い、社会に順応できず、社会から逸脱してしまった人間が、一人の女性の存在によって、人間として、そして男としての自信をもち、社会に戻っていく様を描く、ヒューマンドラマです。

映画の中で、女性経験のない独身45歳という役を演じた宮川は、「最初設定を聞いてめっちゃおもしろいなと思ったんですが、45歳童貞って、どういう役作りしたらいいんやろと。一週間我慢してみたりとか(笑)。いろいろ考えたんですがわからなくて。撮っていく中で方向性が見つかるかなと思ったんですが、相手役の桜井ユキちゃんと演技をした瞬間に決まったというか」と役作りについて最初悩んだことを語り、撮影初日にすぐにキスシーンがあったと明かします。「最初に自転車で坂を降りていくシーンを撮って、少し会話を交わした3時間後くらにいきなりぶちゅーと。それでほんまに好きになってしまって!」と興奮気味に語ります。そんなドキドキ感が映像に現れているとのこと。

古厩智之監督は、主人公が45歳で童貞という設定は先にあったが、そのキャラクターについては、「大輔さんってどんな人だろうと考えた時に、大輔さんって、上品だなと思って。品があるなというところから、人に対して優しい、生きづらい人をやろう」とイメージを膨らませたそう。宮川大輔という人間が先にあり、そこから山川則夫を作っていったというお話しに、「ありがとうございます」と恐縮する宮川。「大輔さんって本当に優しいですよね」とMCの木尾も褒め、佐野ひなこさんも「現場ではお気遣いがすごくて。ムードメーカーでした」と褒めちぎると、宮川は二人の言葉に照れながらも「ほんまか?」と疑いの表情。

佐野ひなこさんは、ファミリーレストランのアルバイトという自身の役については、「最初は嫌な感じで、若くて何も考えてない子かと思ったんですが、男の子に左右されるような性格じゃないと知って好感が持てました」と役に愛着を持ったことを語ります。続いて、「主人公が映画の中で成長し、変化していく様子を意識しましたか?」と宮川に質問を投げかける木尾。「自分が大好きな人がいきなり目の前にあらわれて、その人の力になりたいとか。何かしてあげたいとか。それって恋ですよね。そのへんの感情を考えて意識しました」さらに「難しい部分もあったんですが、監督が優しかったのと、全体を流れで撮ってくれるので、やりやすかったんです。ずっと気持ちを続けてお芝居をしていると、ひらめくものがあったり。セリフを言ったら本当に泣きそうになったり。古厩マジックがありましたね」と撮影が始まると自然と役に入り込めたことを語りました。

ここで、当日会場に来れなかったヒロイン・恩田リオ役の桜井ユキさんからビデオメッセージが届いてるとのことで、みんなで見ることに。「想い出深いシーンがたくさんあります。私は則夫に恋をして、ドキドキウキウキと本当に楽しい毎日でした。今でも大輔さんのことが大好きなんですが、大輔さんは私のことをどう思ってますか?私とのキスシーンはどうでしたか?」と直球の質問が飛び出し、メッセージが終了。

それを受け、「カっと顔がアツくなりました」と照れる宮川は、「好きですよ。サクらんぼの恋パート2ないかな?と。好きなんですけど尊敬も強いです」と両思いを告白。そこで初キスシーン撮影時のエピソードにふれ、「(桜井ユキさんが)ドライから実際にキスをしてきはったんですよ。僕は、受け身やったからよかったんですが。童貞のキスってどんなんやろうと口を尖らせてみたりしましたが、わざとらしいかなと。で、45年我慢していたということは、一回キスしたらどんどん積極的になるんじゃないかと思って。おっさんの部分が出てくるんじゃないかと思って。で、自分から(キスを)もらいにいったら鼻で笑われたんですよ!で、口臭いのかな?となったり。そんなところが妙にリアルになったんじゃないかと。桜井さんの余裕はすごいなと思いました」と詳細に語られ、笑いを誘いました。さらに、監督からは「言ってなかったけど、編集で大輔さんの鼻息のカットが大変だったんです」と暴露があり、一同大爆笑に。さらにキスシーンを撮影したフェリーは貸し切りではなく、一般のお客さんの横でキスをしたというエピソードも。

途中、佐藤ひなこさんが24歳の誕生日を迎えたということでサプライズでバースディケーキが登場し、みんなでお祝いをする場面もありました。会場に駆けつけたファンからも「おめでとう!」と声援が飛び交い、和やかな空気に。

最後に宮川は、「時間が無い中でしたが、スタッフのみなさんの知恵と引き出しを使いできた奇跡の映画です」と感謝を述べ、「10月27日(土)から全国公開されます。みなさんも感想を発信していただけたら。たくさんの方に45歳童貞の演技を見ていただきたいなと思います!よろしくお願いします」と力をこめました。

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