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特別招待作品『影』上映! インドネシア住みます芸人・貞松元気も俳優として出演

2018年10月13日(土) レポート

10月13日(土)、TOHOシネマズ二条にて特別招待作品『影』が上映され、上映後の舞台挨拶にノヴィンタ・ディニ(Novinta Dhini)さん、ダニエル・クリフ(Daniel Clift)さん、インドネシア住みます芸人の貞松元気、クラウディア・スワルディ(Claudia Suwardi)さん、フリッツ・ジェイ・ロベルト(Frits J. Robert)監督が登壇。MCはロバータが務めました。

『影』の主人公は、若くて元気で表向きは人生の悩みなどとは無縁のように見える女性・エマ。しかし、そんな彼女が人生のどん底に落ちてしまい…。一時は自殺を考えたエマですが、あともう一度だけこの世界を「見る」チャンスをつかんでみようと来日。日本で長い時間を過ごしたエマは、自分の心の声を聞く旅をするためインドネシアに戻る、というストーリーです。

ノヴィンタさんは、「京都国際映画祭で、『影』が上映されてとてもうれしいです。これからも、いろんなフェスティバルで上映できるようにがんばります」と感激していました。
ノヴィンタさんは、妊娠をきっかけに自らのルーツを探るという難しい役どころ。「妊婦の女性を演じるのはとても大変でした。家でも妊婦さんの動作を練習しました」と役作りに力を尽くしたことを明かしました。
ダニエルさんは、エマの父親探しが進むにつれて、自分の置かれている環境とリンクしていくという、こちらもまた難しい役どころでしたが、「劇中のキャラクターにどっぷり浸かって、役にハマるよう意識しました」と笑顔。
インドネシア住みます芸人の貞松元気は、「なんで僕が選ばれたのか、今でもよくわかっていないんですが(笑)」と出演がサプライズだったことを語り、撮影中は“言葉の壁”を感じる場面もあったといいます。「この映画はインドネシアの映画なんですが、僕の役は日本語をしゃべるんです。でも、スタッフさん、監督さん含め、誰ひとり日本語がわからないので、僕が『今の、全然ダメだったな』、『セリフ、間違えちゃった』と思っても、監督は『ハイ、OK!』という感じになってしまって」と明かしました。ロバータが「『もし間違えたことを言ってしまったら…』と思うと、プレッシャーですよね?」と尋ねると、「そうなんです!」と貞松。「今日の上映まで『僕が失敗しているところを使われていたらどうしよう』とドキドキしました(笑)。でも、芸人の僕を俳優として出演させていただいて、監督に感謝しています」とお礼を。「これからも、どんどんインドネシアの映画に出て、“住みます俳優”になれるようにがんばります」と意気込みを語りました。
そんな貞松の演技を監督は「予想通りの演技をやってくれてすごく驚いた」と高く評価していました。これを受けて貞松はうれしそうな笑顔。現場では台本はほとんどなく、「そのときの気持ちを元気さんの言葉で話してください」と言われていたそうで、「自由でやりやすかったんですが、逆に『これで本当に大丈夫なんだろうか?』と思いました」と感想を。また、貞松がクラウディアさんに日本語を教えたそうで「出演前と出演後に、発音や言い方をチェックしてもらいました」とクラウディアさん。いまでも覚えている日本語は「なんでもいいわ」、「こんばんは」、「おなか、すいた」だそうです。

監督は、「日本で撮影するのは初めてだったのですが、撮影する際にいろいろ許可を取らないといけないのがインドネシアとは違うなと思いました。インドネシアで撮影すると、周りはあまりカメラを気にしないし、場合によっては人々がカメラに近づいてきて入ってくるんですよ。その違いが印象的でした」と、インドネシアと日本の違いを話し、お客さんたちは興味深げに聞き入っていました。

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