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オール阪神・巨人、木村祐一、『ツレがうつになりまして。』夫妻が語る、SDGsパートナーシップの秘訣とは?

2018年10月12日(金) レポート

『京都国際映画祭2018』では、国連で採択された持続可能な17の開発目標=SDGs(SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS)を笑いの力で分かりやすくイベントでお伝えし、2030年までにより良い生活を送る世界を作れるよう目指しています。10月12日(金)にはよしもと祇園花月で「SDGs花月~映画もお笑いも新喜劇もぜんぶ~」と題し、『ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや。』が上映されました。

木村祐一が監督とインタビュアーを務め106組180人の芸人に迫ったこの作品ですが、今回はSDGsの目標の一つである「17.パートナーシップで目標を達成しよう」にちなみ、長年のコンビ愛と夫婦の絆を描く「オール阪神・巨人」編と「宮川大助・花子」編を上映。さらに上映後には監督の木村、出演者のオール阪神・巨人が登壇し、特別ゲストに夫のうつ闘病生活を描いた大ヒット漫画『ツレがうつになりまして。』の作者である細川貉々(てんてん)・ツレ夫妻を招いてのトークショーが行われました。

1975年に結成しコンビ歴実に43年というオール阪神・巨人を前に、改めて自作を観直した木村は「夫婦以上に会話があるのはこの職業以外にない。仕事だけれど、悲喜こもごもを男同士でやる」と、家族とも友達とも違う、「漫才コンビ」という独特の関係を語ります。

劇中では子どもが夫婦を結びつけるように、「仕事がかすがい」と語られる場面がありますが、巨人はケンカや仲たがいした時も「漫才がうけること、それが一番の薬」と、やはり漫才コンビならではの解決法でコンビ仲を円満に保ってきたことを明かしました。

一方、細川貉々・ツレ夫妻は夫のうつ病にやはり最初は驚いたと言う貉々さんですが、「この状況を楽しもうと踊ったり笑ったりしていました」と作品の裏側を振り返り、ツレさんも「漫画家だから観察して描き残したい気持ちがあったみたいです」と、こちらも「漫画家」というあり方を活かし、夫婦の危機を乗り越えたことを語りました。

SDGsの目標である「パートナーシップ」に関しては、巨人が「相方のことをよく知る、それが一番でしょうね」と話せば、貉々さんも「自分のことを分かってくれるのは楽」と同調。昔は10日に1度ぐらい大喧嘩をして解散の危機もあったというオール阪神・巨人ですが、現在は阪神の体調が優れない時は負担のないネタに変えるなど気遣いがあり、長年苦楽を共にしたことから「嘘はつけない。嫁にはバレなくてもここには絶対バレる」(阪神)と、ある種夫婦以上とも言えるお互いの間柄があるようです。

トークショーの最後でパートナーシップにおいて努力していることを問われた登壇者は、「“自分は悪くない”という心の声が聞こえるんですけど、まず謝ることにしています」(ツレさん)、「ムカっとしてもすぐ怒らず頭の中で考えています」(貉々さん)、「(西川きよしのマネをしながら)いろいろ腹立つことあっても言ったらアカンで」(阪神)、「これ以上言ってはいけない、ある程度のところまでは行くけど相手の踏み込んではいけないところまでは入らない」(巨人)とそれぞれコメント。

そしてトリとして木村が「感謝のみですね」と語ると、阪神が「そりゃ(結婚を)4回もしたら丸くなるよな」と拾い、巨人が「ええ加減にせぇ」と木村の頭をはたき終演となりました。

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