ニュース全ニュース

SDGs認知がさらに浸透! 今年も「SDGs -1グランプリ」&「SDGs新喜劇」開催

2018年10月12日(金) レポート

『京都国際映画祭2018』では、国連で採択された持続可能な17の開発目標=SDGs(SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS)を笑いの力で分かりやすくイベントでお伝えし、2030年までにより良い生活を送る世界を作れるよう目指しています。10月12日(金)にはよしもと祇園花月で「SDGs花月~映画もお笑いも新喜劇もぜんぶ~」と題し、芸人たちが17の開発目標を盛り込んだネタを即興で披露して優勝を競う「SDGs -1グランプリ」、3座長(川畑泰史、すっちー、酒井藍)が出演して同じく開発目標を題材に入れた「SDGs吉本新喜劇」が行われました。

「SDGs -1グランプリ」ではケンドーコバヤシとつぼみ・吉岡久美子が司会を行い、NON STYLE、かまいたち、トレンディエンジェル、チョコレートプラネット、横澤夏子がネタチームとして出演。西川きよしが審査員を務め、国連広報センター所長である根本かおるさんがプレゼンターとして登場しました。

今回の「SDGs -1グランプリ」は17の開発目標のうち、お客さんによって選ばれた2つをネタに入れて行うというルールで実施。各々が巧みに目標を組み込みネタを展開しましたが、優勝はバーを舞台にしたネタに「8.働きがいも経済成長も」と「13.気候変動に具体的な対策を」の2つを組み入れたNON STYLE。審査員のきよしも「腕を上げたね」と感心しきりの内容で、昨年に続く2連覇を達成しました。

また、芸人たちの審査を待つ間には「SDGs -1お客さんグランプリ」も開催。事前のアンケートでお客さんが17の目標の中から日頃心掛けていることを寄せてもらい、長原成樹が登壇して大賞を決定。「困っている人を見たら声を掛ける。外国人にバス停で声を掛ける、エスカレーターでおばあさんの手を引いて上げた」「海外ボランティアに参加し、コロンビアの子どもに算数を教えた」という感心な話が寄せられる中、「おしっこの後は手を洗わない、うんこの後は手を洗って節水」という笑いの要素も持つ取り組みを行う男性が長原の心をとらえ、グランプリに輝きました。

続いて開演の新喜劇は架空の島を舞台に3座長が揃う豪華版で、貧困や飢餓、健康といった問題を扱いながら、すっちーと吉田裕によるおなじみ乳首ドリルも盛り込まれる展開で会場は大盛り上がり。

上演後、再び登壇した根本さんは「無理くりも少しありましたが(笑)、シナリオ・セリフの中に(開発目標が)自然に入ってきて楽しかった。こういう形で発信してくれるのは新喜劇ならでは」と感想をコメント。川畑も「来年・再来年も続けていきたい」と「SDGs新喜劇」継続の意気込みを語り、最後は17の目標カードを使ったお客様とのビンゴ大会、そして「SDGsのうた」合唱で締めくくられました。

 イベント終了後、囲み取材に応じた根本さんは「コメディの中にSDGsを盛り込んでくれているのは新機軸で、敷居を下げるし、(国連本部のある)ニューヨークでもすごく話題になってます」と、笑いと融合したこの取り組みを評価。「今年の8月に国連で発表しているので、ゆくゆくは海外公演も実現したら日本人職員としては嬉しい」と、今後のさらなる展開にエールを送りました。

 海外公演ともなれば英語が必須となりますが、学生時代の英語の成績を問われると、すっちー・藍ちゃんとも5段階評価で「ゼロ!」となぜか自信満々に回答。しかし今回の公演を通じSDGsへの理解と認知はさらに深まったようで、「6.安全な水とトイレを世界中に」(藍ちゃん)、「1.貧困をなくそう」(すっちー)、「14.海の豊かさを守ろう」(川畑)と、3座長はそれぞれ心に残った開発目標を挙げていました。

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
Close